今こそ「家庭」を大切に
平成7年、刑法が改正され尊属殺人罪を含む尊属加重規定がなくなりました。そして、それ以後、「尊属殺人」は死語となり、一般の「殺人」となりました。刑法が改正されたからではないのでしょうが、このところ子供が親を殺し、親が子供を死に至らしめると言った事件が多発しています。
一方、警察庁は、平成20年6月、平成19年中の自殺者数が33,093名と10年間連続して3万人台の大台を超えたと報じました。亡くなられたご本人はもちろんのことご家族の悲しみを考えると、何とかならないものだろうかと考えさせられます。
家計を支える働き盛りの40歳から59歳までの方が39.1%とのことです。また、自殺原因を平成15年と比較して見ますと、「健康問題」が37.5%から47.8%へ、「家庭問題」が9.3%から12.2%へと、それぞれ10.3%、2.9%上昇しています。
社会に目を向け、「一燈照隅・萬燈照国」との教えに基づき、国家の繁栄を願う日々ではありますが、自殺者を少しでも減少させるため、改めて、今一度、「一燈照隅」の心で、それぞれ個々人が、自らの家庭に対して真剣に目を向け、対応すべき時が来ているのではないかと思います。
以上
TrackBack URI : http://www.okadatoshihiko.net/thought/20080702110155.html/trackback
Comments (0)