*** 成人式のニュースからの感想、 ***
―― あるべき「価値・哲学・倫理感」 ――
今日1月14日は成人式でした。夕方のTVニュースではきれいに着飾った女性が取材を受けて話していました。どのTVのニュースをみても紋切型の回答しかありません。なぜこんなにもつまらない受け答えなのかと考えました。
しばらくしてその原因がわかりました。
TVニュースの編集者が気に入らない答えはすべて没にしているのです。
こんな調子で、社会の出来事を編集されたとき、私たちの得た情報は本当に正しいのでしょうか。ニュースの真実は1つしかありません。しかし、編集者からバイヤス(=偏向)がかかれば、真実は見えません。
わたしは、ロンドンで勤務していたとき、日本の新聞を1週間遅れで読んでいました。1週間遅れですから、予測記事でも答えが出てから読んでいるのですから、その記事の間違いが判ります。多くの場合、その間違いの原因は、正しい情報の積み上げをしないで、偏見や自説に基礎があったためだと思います。
今わたしたちは、大変テンポの速い社会に生きています。それだけに基礎的な価値観や哲学・倫理感が、いまこそ必要になってきたのだと思います。この価値や哲学・倫理感が欠落したとき、欠陥商品が生まれ、賞味期限の意味が失われ、政治家への不正に対する追及が鈍るのです。
今回の京都市長選挙は、あるべき価値や哲学・倫理感がまさに問われているのかもしれません。市民の責任は重いと思います。
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